いつもお読みいただきありがとうございます
今日は未経験から始めたケアマネジャーの話をします
私は2021年にケアマネの資格をとり結婚してから居宅ケアマネとして働き始めました
未経験からのスタートで不安しかありませんでした
そして現在は退職してしまいました
理由としては妊娠をしたということ、そうして現在は専業主婦になりました
私が経験したの たったの1年程度でしたが、その時のことを書いていければと思います
未経験ケアマネでの就職 求人の探し方
私が就職したのは社会福祉法人の居宅介護支援事業所でした
選んだ理由はOJTがしっかりしてそうだったということ
募集の段階で「未経験者可」というのを探していましたが、どこでもいいというわけでもなかったのです
探し方としては、未経験者可能求人を見つけては会社のホームページを隅から隅まで読み込みました
求人情報が更新されているか、ブログなどが掲載されている場合はそれらが更新されているかをみました
それから会社の方針がきちんと載っているか、働く先の写真などが掲載されているかなども重視しました
利用した求人サイトはハローワーク、Indeed(インディード)、グーグルで地名を入れてケアマネ求人で検索でした
求職活動当時はまだ失業保険をもらっていたので、実際にはハローワークで求人を見つけ自宅に帰ってから会社のホームページをみました
応募は会社のホームページから行い、直接電話で問い合わせをしました
というのも、ハローワークからの紹介より自分でホームページを見て応募したというほうが評価は高いかなと考えたからです
未経験ケアマネの就職面接 質問されたこと
書類選考を通過し、面接にたどり着きました
書類選考には「履歴書」のほかに「職務経歴書」「介護支援専門員証」「介護福祉士登録証」が必要になりました
書類選考から面接までは2週間ちかくかかりました
相手側も迷っていたのでしょうか
面接は、ケアマネジャーの請求業務・給付管理が終わる10日となりました
(請求業務はサービスの実施後、サービス提供事業者は利用状況の報告と共に介護給付費を国保連に請求することで毎月10日までに行います)
なので面接が10日になったときに、これが噂の請求業務ということかと感じました
請求業務前はとても忙しいと聞いていたためです
面接で質問されたことは
- 前職を退職した理由
- ケアマネジャーをしたいと思った理由
- ケアマネジャーとはどのような仕事だと思うか(イメージ)
- どういうケアマネジャーになりたいか
- なぜ居宅介護事業所を選んだのか
- なぜこの会社を選んだのか
- 自分の短所と長所
- 前職での経験談
- 介護員時代に比べ給与が大幅に下がるが大丈夫か
- いつから働けるか
などでした
私のところは幹部面接で3名の面接官がいました
介護経験は13年、内4年間介護リーダーとして働いていましたのでその時の話を少し入れました
それから、母親が在宅介護を受けており現在進行形でケアマさんに大変お世話になっているのでその話もしました
なりたいケアマネとしては、母を担当しているケアマネを目標としていること、母の支援体制が整い母が母らしく暮らしていますから、私もそのようにして利用者様に寄り添い自立した生活その人らしい生活が出来るように支援したいと伝えました
実際に未経験からケアマネをしてみて大変だったこと
無事に面接に合格し未経験ケアマネとして働き始めました
合格発表も10日ほどかかっていましたのでドキドキでした
私の勤め先は社会福祉法人ということもあり、居宅介護支援事業所に4名の先輩がいました
そして1名 同期もおり、その人も未経験からということで驚きました
自分自身が内向的な性格なためコミュニケーションが難しく感じた
実際にケアマネとして働いてみて大変だったこととしては一番は自分が内向的な性格が災いしました
利用者様のお宅へ訪問し困りごとなどの話を聞くのですが、どういう風に困りごとを引き出せばいいか苦労しました
特に新規を担当した際のアセスメントも苦労しました
アセスメント23項目が必要になってくるのですが、順番通りに聞くわけにもいかず世間話を交えながら利用者様が警戒しないように聞いていくということが難しく感じました
また知識不足もあり聞かれたことにその場でこたえられないということは多々ありました
覚えることがありすぎた
とにかく覚えることが沢山ありました
そこそこの地域にもよると思いますが、「配食サービス」「オムツサービス」「ゴミ回収サービス」などの社会資源
自分の地域にどのようなサービスがあるかを知る必要がありました
また使える条件や金額など把握していくのですが、いきなり全部は覚えられないためケースがきたら調べるという形になりました
実際にケース体験してみなければわからないこともありました
これからケアマネをしようと考えている方は事前に自分の地域の社会資源を調べておくといいと思います
実際に担当したケースで困難事例もあり、ゴミ回収サービスの要件を満たすことが出来ないけれどもしてほしい ということもありました
NPO法人を探しましたが空きが無かったり条件が合わなかったりと苦労しました
結局は再度ゴミ回収サービスを行ってくれている業者に連絡し事情を話し期間限定で受け入れていただきました
その期間が来るまでに条件を整えるということになりました
また配食サービスにも条件があることと、利用者様自身が「お弁当に飽きたから他の業者に変えてほしい」ということもありました
配食サービスの受け取り時間に利用者様が不在なことも多々あり、業者から居宅事業所へ確認の連絡が来ることもありました(配食サービスには安否確認も兼ねているため直接受け取ることが条件)
軽度者申請や住宅改修なども覚えていかねばならないのですが、こちらもケースを担当しながら知識を付けていきました
また私の場合は結婚してから地元を離れ新天地で就職をしたため、デイサービスやショートステイ先の事業所を全く知らず、いちから事業所と特徴を覚えるのも大変でした
特変ない場合の定期訪問 毎回同じ質問になってしまった
モニタリングは要介護者の場合は月一回、要支援者の場合は3ヶ月に一度訪問と決まっています
困りごとなどがある利用者様の場合は必要事項として様々うかがうのですが、特変のない方の場合は世間話になってしまってました
体調や病院受診のことを毎回訪ねてしまい同じ質問になっているなと感じました
だからといって世間話ばかりもと思っていました
これは、自分が内向的であったということが原因だと感じています
社交的なケアマネさんの場合、この世間話からも情報を得て利用者様の現在の様子や体調の変化、困りごとがないかを把握していくことでしょう
つくづく、内向的な性格はケアマネには向かないなあと感じてしまいました
適切なサービス提供 他事業者とのやり取りが難しかった
なにせ知識が不足しているため、困りごとに対してどのようなサービスが適切なのかマッチさせていくのが難しく感じました
自宅で転倒を繰り返している→福祉用具導入
という風に考えますが、なぜ転倒を繰り返しているのか深堀していく必要があります
デイサービスに行きたくない利用者様と行ってほしいご家族様
デイサービス出発時間にご家族おらずお一人の場合で家族が間違えてカギをかけてしまったパターンが続いたため、キーボックス設置などが必要かなど検討、ご家族と相談するなどもありました
(普段はご家族が外出時カギを開けておきデイサービス職員が閉めるということをしてくれていた人ですが、結局キーボックスは設置せずでした)
ご家族様や利用者様とのやりとりをし、必要なサービス事業所を検討、新規サービス受け入れの連絡を事業所へする
必要な書類を整えるなども大変に感じました
これも内向的な性格と完璧主義が災いしたためと考えられますが、何をするにも電話連絡など当たり前ですが「人と話す」ことが重要となってくる仕事でした
担当者会議の進行とまとめ 知識不足
担当者会議などは進行はできますが、イレギュラーに対応するのが難しく感じました
利用者様のニーズを聞き、サービス事業所を選定しケアプランの作成を行い担当者会議へ臨みますが、そこで新たなニーズなどがでてくることも多々あります
そこで利用者様と事業者様と相談しケアプランの変更や追加を行っていくのですが、なにせ知識不足のためすぐに判断が出来ず、ほかの事業者様からアドバイスをもらい変更するような形もありました
また、新人ケアマネということで他事業者様が親切にサービス内容を教えてくれることもありました
恥ずかしかったけれど助かりました
適切な知識と判断力が求められる仕事だと感じました
ケアマネとして働いてみてよかったこと
働いてみて良かったこととしては、家に引きこもり気味だった利用者様がサービスを導入することにより少しずつ外に出られるようになり笑顔が増える姿を見ることが出来たということ
他のケアマネさんにも話を聞いたことがありますが、自分の作ったケアプランが機能して利用者様の自立した生活に向けた支援ができたこと、閉じこもり気味だった人が外に出られたことと述べています
私の母は2019年ごろから在宅介護でケアマネジャーにお世話になっていますが、本当にケアマネさんに感謝しています
2019年以前は障害福祉のほうでお世話になっていまして、その時にも訪問介護を受けられることに感謝していましたが、ケアマネさんに交代してからは入院のタイミングなどもあり訪問看護の導入もしてくれました
それから、気難しい母を柔らかく説得し転倒を繰り返していたため福祉用具の導入もしてくれました
いまは訪問薬剤師も入り、在宅生活を送れているのもケアマネさんが支援体制を整えてくれたおかげだと感じています
そこには母の意志をしっかりと聞いてくれたこと、私の話も聞き家族負担の軽減も考えてくれたことがありました
様々な持病を持っている母が困ることなく 母らしく暮らせていることはケアマネジャーのおかげです
私もそのようなケアマネジャーになりたかったのです
退職理由と今後について
残念ながらケアマネジャーは退職してしまいました
職場にも恵まれ、大変な中なんとか食らいついていたのですが妊娠を機に退職することにしました
産休育休をとる選択肢もあったのですが、自身の生い立ちもあり子供のそばにいたいという思いが強かったため退職
これは親のエゴになるかもしれないし、働いているほうが収入も得られるため将来的に子供のためになるとも考えたのですが、せめて3歳までは一緒にいたい、そう思いました
産休育休となると1年(もしくは保育園入所まで)と決まっていますし、子供が熱を出したり病気になったりしたときには休みをとることになります
ケアマネジャーの場合、定期訪問が担当人数にもよりますが ほぼ毎日ありますから、利用者様へ連絡し日程をずらしてもらう必要性も出てきます
これも私の性格上 日程調整が難しく感じたため、自身のストレスや利用者様への負担を考え育児をしながらケアマネは私には難しいと考えました
もちろん、ケアマネジャーで育児をしながら働いている方も大勢おられますので対処法はあると思いますが、私の場合は退職を選びました
今後についてですが、3歳になってからの仕事も今のところ考えていません
働くとしたら保育園を探す必要がでてくること、自分が子供の頃親が働いていて寂しい思いをしたこともあり、できる限り一緒にいたいと考えています
ただ、いつまでも専業主婦というわけにもいきませんから子供が小学生にあがるころにはパートなど短時間の仕事を探していく予定です
子供の将来の学費を貯めることや、不自由な生活をさせないようにと思っています
パートをするとしたら、介護員かなと考えます
介護員時代が一番楽しかった
矛盾していますが、内向的な性格にもかかわらずご高齢者との触れ合いはとても楽しくやりがいを感じました
あと5年くらいたったら、働くことを考えていきたいです
それまでに仕事と家庭の両立が出来るように工夫を考え備えていければと思います
なんでも完璧主義でありますから、ゆるく生きられるようになりたいですね
未経験ケアマネ何もわからなかった新人時代 まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます
つらつらとケアマネジャー時代のことを書いてしまいました
実際には1年しか経験はしていませんが、ケアマネとして働くことが出来てよかったです
もし、諦めて介護員を選んでいたら大変さを知ることもなかったですし、ケアマネジャーの先輩に出会う機会もありませんでした
妊娠を機に退職してしまいましたが、先輩方との連絡は取らせていただくことができていて子供のことや私の体を気遣ってくださっていることに嬉しく感謝しています
機会があればケアマネジャーとしてもう一度挑戦してみたい気持ちも実はあります
家族も増えますから内向的な性格を少しでも改善してまた社会復帰をしたい気持ちもあります
これからケアマネをやりたい 未経験だけど挑戦したいと思っている方々
せっかく資格を取得していますからぜひ挑戦してください
大変なこと、覚えることも沢山ありますが、苦しいことばかりではないですよ!
実は夫もケアマネジャーとして働いており私より経験はかなりある人で、社交的でバリバリ頑張っていますが、
彼も始めは未経験からのスタートでした
同じく覚えることが沢山あり大変だったとのことですが、様々なケースを担当し今では生き生きと仕事をしていますから尊敬です
彼の場合は介護員時代も様々な部署を経験していたようです
現在も頑張っている同期も同様に介護員時代に様々な部署を経験したと話していました
ケアマネには広い視野が必要なのだなと、自分も経験し他の人の経験談も聞き感じました
ただあの難関な試験を受かったのであれば一度は経験してみてはいかがでしょうか
介護職・ケアマネージャーの求人
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